理事長所信

理事長所信Belief

理事長所信

 

 人生は一度きり。どんなことがあっても楽しく生きよう。しかし、楽しむだけなら誰でもできる。本当に真剣に生きるとは、何事にもまじめに楽しく生きることである。
 西尾青年会議所は、62年の歴史の中で、常に地域に人財を送り出し、先輩方は地域で活躍されている。我々は、先輩方が築き上げてくださった基盤の上で、充実した活動・運動を展開している。先輩方は、卒業後も現役メンバーを支えてくださっている。地域の方々も我々を支援してくださっている。しかし、我々はそれを当たり前だと感じてはいないだろうか。先輩方や地域の方々は、我々が真剣に取り組んでいるかをよく見ている。我々がしっかりしなければ、すぐに信頼を失い事業を展開することはできなくなる。我々は、常に緊張感をもって「真剣に取り組んでいるか、自分勝手になっていないか」を振り返りながら前進しなければならない。

 青年会議所には、組織を円滑かつ効率よく運営するために組織や会議についてルールが定められ、そのルールを守って活動・運動を展開することが当然の前提となっている。我々は、そのルールを守ることにより充実した事業を展開し、自己成長の機会を得ている。
 本年度も「どうしてそのような組織になっているのか」「どうしてそのようなルールが定められているのか」を考え、組織の役割分担やルールの本質を捉えたうえで、組織の役割分担やルールを守るという当たり前のことができるようにする。
 そのうえで、より充実した会議をするための改善策を実施し、今後も継続的に充実した活動・運動が展開できるようにする必要がある。

 西尾青年会議所は、国際青年会議所、公益社団法人日本青年会議所並びにその東海地区協議会及び愛知ブロック協議会の一員であり、これまでも多くの会員が出向し活躍してきた。そして、志を同じくする各地の青年会議所と連携し、相互の理解と親善を増進し、信頼関係を構築してきた。
 我々は、各種大会に参加することにより、組織の運動方針を直接に聴き、構築される事業及びその成果を目の当たりにすることができる。しかし、参加を義務づけられて渋々参加するのでは得られるものはない。我々は、各種大会の趣旨を理解した上で積極的に参加するからこそ、組織の運動方針への理解を深め、我々の活動・運動の糧とすることができる。また、一人ひとりの会員が、出向先や各種大会等において、相手への礼節をもって取り組むことにより仲間を得ることができ、今後も組織や他の青年会議所との信頼関係を高めていくことができる。

 いじめは深刻な問題である。どのような理由があっても弱いものをいじめることは、人間として絶対に許されない。いじめは、未来を担う子どもたちの心身を傷つける。残念ながら、いじめはどの地域にもどの子どもにも起こり得る身近な問題である。我々は、いじめ問題に対して何ができるのかを考え、青年らしく行動することによって、将来を担う子どもたちを守り育てていかなければならない。
 親世代は、核家族化や共働きの家庭が増えたことなどにより、子育ての困難さに直面している。その一方で、団塊世代は定年退職の時期を迎え、定年後の地域社会への貢献には大きな期待が寄せられている。とりわけ高度成長期で仕事に追われ、子育てに参加することが難しかった祖父世代が孫や地域の子どもと接することで子育ての素晴らしさに気づき、育児に携わることなども注目されている。子どもにとっても、経験豊かな祖父母世代と交流することで成長の機会が増えるに違いない。

 2015年に公職選挙法等の一部が改正され、満18歳以上の者が選挙権を有することになり、多くの世代の声を選挙に反映することが可能となった。その一方で、国家・社会を形成する主権者としての意識を醸成し、課題を多面的・多角的に考え、根拠を持って自分なりの考えを主張し説得する力を身に付けていくことが求められる。
 学校や選挙管理委員会を中心に主権者教育が行われているが、政治的中立性の観点から、具体的な争点に触れることが難しい。国や地域のことを考え、地域で生活し、特定の政党のために活動することのない我々だからこそ、伝えられることがある。我々は、その使命を果たさなければならない。

 西尾市は、工業、農業、商業のバランスのとれた産業が育まれ、特産物や観光名所を数多く抱える魅力のあるまちである。我々は、西尾のさらなる活性化を図るために、行政や地域の諸団体、市民を巻き込み、地域のよいところを再認識し、その魅力を発信していく必要がある。
 西尾青年会議所は、2017年度に第1回わんぱく相撲大会を開催し、昨年度も第2回大会を成功させた。わんぱく相撲は、スポーツとしての相撲を通じ、礼を学び、努力することや思いやり等、社会生活に必要な徳性の涵養の場を与えることができる事業である。我々は、青年会議所の認知度を高めることができる事業を継続すべきである。

 青年会議所の活動・運動は、本気で取り組めば自分を成長させ多くの仲間を得ることができる。時には、その過程において意見の対立が生じたり仲間から苦言をいわれたりすることもある。しかし、それは自分が本気で取り組み、仲間との信頼関係が築かれているからこそ得られる学びである。青年期にこれほど真剣に取り組むことができる青年会議所は、素晴らしい団体である。
 しかし、青年会議所の活動に受身の姿勢で参加したとしても、何も得ることはできない。そればかりか、限られた人生の時間を無駄にしてしまうことになる。近時、西尾青年会議所において、自己の所属しない委員会や会議体の活動を自分に関わりのあることと捉えず、あたかも他人事のように感じている風潮がある。各例会・事業の担当委員会や会議体は全てのメンバーを巻き込んでいかなければならない。私は、全ての会員が、全ての事業・例会や委員会活動を自分の活動として捉え、本気で取り組むことによって、自分を成長させ仲間を得ることを願う。

 西尾青年会議所は現在130名近い会員を有しているが、本年度は30名近い会員が40歳を迎え卒業する。卒業メンバーには、素晴らしいJAYCEEとしての姿を次年度以降の在籍メンバーに示し、伝統を伝えていただきたい。そして、次年度以降の在籍メンバーは、卒業メンバーに敬意を払い、素晴らしい伝統を受け継いでいかなければならない。
 西尾青年会議所が今後も充実した活動・運動を継続するためには、本年度入会した会員も次代の西尾青年会議所を支え率いていく存在にならなければならない。今後の青年会議所においてまじめに楽しく活動し、自己成長の機会や仲間を得ていくためにも、入会1年目に活動・運動に取り組むための基礎を身につける必要がある。

 西尾青年会議所が、地域の方々からさらに信頼されるためには、経済、社会、文化等に関心をもち、我々を取り巻く環境の変化の中において有用な情報を発信し、地域の若者に対して自己成長の機会を提供することによって、住みよいまちづくりに貢献することが必要である。西尾市で生活する若者に自己成長の機会を提供することは、青年会議所の魅力を伝えることにもつながる。

 多くのメンバーが在籍することは、多くの仲間との切磋琢磨を可能にし、多くの自己成長の機会を得ることにつながる。また、我々の運動の成果は、多くのメンバーによって展開されることによってより大きなものとなり、社会からの評価と共鳴の輪の広がりを得ることができる。130名近い会員を抱え、ここ数年で多くの会員が卒業を迎える今こそ、我々は、会員拡大の意味や必要性を改めて認識し、他人事ではなく自分のこととして、会員拡大活動に取り組まなければならない。

 青年会議所の活動中には「大変だな、辛いな」と思うこともある。しかし、青年会議所に入ったからには、楽しまなければ意味がない。しかも、楽しむときには思い切り楽しむことが大切である。青年会議所の楽しさは、人と人とのつながりを感じることにある。異なる背景をもつメンバーが、同じ土俵に立ち、真剣にぶつかり合い、一つのものを創りあげることによって、つながりが生まれ絆が生まれる。西尾青年会議所が盛り上がり、それを発信し、地域の方々との交流が広がることによって、この活動・運動はより楽しくなる。

 青年会議所の活動・運動を「まじめに 楽しく」展開しよう。